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日記後継ブログー2009/7/1 start 日常+雑多メイン。更新停止中
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 ネタだけは沸いてくる、っていうね。
 オリジSRW小説プロトタイプ。

 ベースはα3とW。龍兄弟声つきで参戦しないかなー。

 地球人にしてはなかなかやるではないか、とメガトロンは感心した。
 軍の優秀な部下のおかげで、彼らの基地が海底にあることまで分かった。海底基地はデストロンの特権だと思っていたのだが、うまいことにカモフラージュまでしてあるところはあっぱれとでも言うべきか。
「問題は奴らの原動力だ」
 モニターに映された巨大な海底基地。そこから、一隻の潜水艦が発進する。
「スタースクリーム、奴らの気を引け」
 通信越しに陽動として出していたNo.2に伝えれば、短く応答があった。今日は上手く行きそうだ。
 海の色にまじって分かりにくいが、黄土色の潜水艦はサイバトロン基地を連想させる。まったく、どこまで邪魔をすれば気が済むのやら。メガトロンは心の内で息を吐く。
「サウンドウェーブ、バズソーを出せ。人間が作ったロボットどもの動力炉を調べるのだ」
「バズソー、イジェークト」
 モニターでパネルを操作していた情報参謀に命じ、彼は黄色の鳥を出撃させた。

 銃撃戦だったのが、いつの間にやら取っ組み合いに変わるのはもはや日常。最初こそは驚いていたが、慣れたものでこちらも弾が当たらないように援護する。
『うわあああっ!』
 カナヤゴから射出されたのち、サイバトロン達の元へと駆けつけたのに着地を失敗してしまう。
 はあ、と氷竜は顔を抱え風龍は地面に埋まってしまった弟を引っ張り上げる。
「ふおおおっ!?」
「う"あ"あ"あ"あ"あ"っ!?」
 と、立ち上がった炎竜と雷龍が声のした方を見ると崖から落ちるコンボイに、爆風に巻き込まれ吹き飛ばされるパーセプターが目に映った。
 彼らはロボットと言えど『生命体』だ。バグ、ではない…はず。
 一瞬、竜龍四兄弟の超AIがフリーズした。が、すぐに氷竜は炎竜と共に2人の救出に向かう。その間に風龍と雷龍は援護に回る。
 遠くの方で緑色のUFOが落下していくのが見えた。
 オリジナルの人格がプログラムされている竜龍兄弟と同じように、サイバトロンにも色々な性格の奴がいるなぁ、とガイガーは遠くの方で見つめていた。何せサイバトロンは数え切れないほどいる。何もしなくてもいいのだから、まいったと後頭部を掻いた。
「HEY! 何か飛んでくるっぜ」
 バリバリーンに乗ったマイクが指を差したほうを見れば、小さな黒い鳥が飛んでくるではないか。だがただの鳥ではない。
「バズソー!? コンドルじゃないのか!?」
 サイバトロンの誰かが叫んだ。えーっと、あれはマイスターだっけ、とガイガーは記憶を辿る。
 色々とりどりのF-15が変形してバズソーを援護する。一体何が目的なのか。
『司令官、GGG基地近くでコンドルを発見しました!』
「何? 本当かシースプレー!」
『間違いありません。脅したらとっとと引き上げちゃいましたけど…』
 氷竜に引き上げられたコンボイはマイクをしまい、ガイガーに近づいた。
「凱、まずいことになった。GGG基地がデストロンに発見されてしまったのだ」
「偵察だとしたら、セキリュティを強化しておく必要がありますね」
 オープン通信だったからこそ、あまり驚きはしなかったが発見されたのは非常にまずい。通信せずともこちらの映像は向こうに届いているはずだ。それに、基地周りも。
「隊長! あの鳥、意外にしつこいですよ!」
「くっ、素早さもパワーもある!」
 炎竜と氷竜が銃を放つも軽々とかわし、攻撃してくるバズソー。
「捕らえたぜ!」
「ぎゃああ!?」
 後ろをとった雷龍が放つ電撃もかわし、それはスタースクリームへと当たった。
 このままでは拉致があかない。そう判断したマイスターはポルシェへと変形した。
「さあ、デストロンの諸君。ごきげんなライブの開始だよ!」
 リアフロントから2つのスピーカーを出し、ロックをかける。莫大な音に戦場にいた誰もがふらつきだす。ただ、ガイガーやら勇者ロボを除いて。

「ええい、奴らの動力炉はいったいなんだ!」
 握りこぶしをつくり、メガトロンはモニターに向かって叫ぶ。すると、サウンドウェーブが何かに気づいたのかパネルのひとつを押した。
「メガトロン様、コレヲ」
「ん?」
 モニターに映されたのは勇者ロボの内部構造。ややはっきりしない部分もあるが、明らかに地球では見かけないものがある。緑色のカプセルだ。
「分析結果カラエネルゴンデハナイ」
 以前に発見したエネルゴンクリスタル。あれも緑色だったが、情報参謀の素早い働きぶりにメガトロンは目(アイ)を輝かせた。
「それが奴らの動力炉だな! して、地球にあるのか?」
「…ナイ。俺モ始メテミルエネルギーダ」
 未知のエネルギー。細い管1本で動く人間が作ったロボット。トランスフォーマーと同じように感情を持ち、自由に動き回る彼らの源。おそらくあれ1本で膨大なエネルギーなのだろう。これは見過ごすわけには行かない。
「バズソー! 勇者ロボとやらからエネルギーを奪い取れ!」
 旋回して黄色と黒の鳥は標的をサイバトロンからGGGに変えた。

 ズガガガッ。
 銃撃音に慌てふためくサイバトロンとGGG。マイスターのミュージックアタックで危機を脱したかと思ったその矢先だ。
「サイバトロン戦士、バズソーを狙え!」
「うわあああっ!!」
『雷龍!』
「このぉ、FREEZE(止まれ)!」
 バランスを崩し、落下してしまう雷龍にマイクがバズソーと向き合う。地上からはサイバトロン達が発砲するもどれも当たらない。
 がっ! と鈍い音を立ててバズソーは平衡感覚を失ってふらふらと地上に落ちていく。その肩欲には金色の刃が刺さっていた。
「オイタが過ぎますよ」
 金色の刃を抜いて、姿なき声は鳥を蹴飛ばし地上の高い岩のところへと着地した。その部分だけが僅かに歪む。
 彼が敗れたことにより、デストロンは撤退していった。

 モニターに映った光景に、メガトロンはアイを瞠った。姿を消せるなど、サイバトロンに1人しかいない。だが彼の使う武器は銃だ。ならばあれは?
「なんだ、あれは!?」
「データ不足。情報ガ無サスギテ判別不可」
「ええい、もう少しだったところを!!」
 ガシンッ! とメガトロンはパネルを叩いた。

「It's COOL! 流石ボルフォッグだぜ」
 ぎゅいいんっ、とキーボードギターを鳴らして口笛を吹くマイク。
 岩の上が歪み、紫色のロボットが現れた。
「助かった、礼を言わねばな」
「いえ、こちらの油断でした。まさか2手に分かれて情報を収集しにくるとは…」
 ボルフォッグの応えに、ガイガーが首を傾げる。
「情報?」
「コンドルとバズソー。最初のジェットロンは陽動です。GGG基地を発見するための…バズソーはおそらく我々のエネルギーを狙ったのでしょう」
 勇者ロボは目(アイ)を見開き、サイバトロン戦士達は互いに顔を見合わせ、まさかそんなと口にする。
「スキャンされてしまいましたが、なんとかノイズをかけることは成功しました。ただ、Gストーンについては…」
 すみません、と声にせずうなだれるボルフォッグにガイガーは苦笑する。
「まあ仕方ないさ。お前は精一杯やってくれたんだからな。それに助かったし」
 カセットロンの1匹を倒したのは彼だ。Gストーンの情報が漏れたことは仕方ないとも言える。
 ひとまず、基地に帰ってリペアをしなくては。



出演作品『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー』メガトロン、サウンドウェーブ、スタースクリーム、コンドル、バズソー他
『勇者王ガオガイガー』ガイガー(獅子王凱)、氷竜、炎竜、風龍、雷龍、マイク・サウンダース13世、ボルフォッグ

 思いのほか長くなった; しかもこれ続きます^^;
 コンドルじゃなくてバズソーなのは私の趣味w

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