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時間軸はED後っぽいけど、ED中かな~…メンバーいるので。
動かしやすくてたまらないYO!
まったくついていないったらありゃしない。
そう呟く声にソルは舌打ちした。
「てめーが移動しなけりゃこうはならなかっただろうが」
「旦那ってば冷たい~。不可抗力でしょうが不可抗力」
ねぇ? とアクセルは後ろを歩く青年へと目を向ける。
「あなたの時間移動は突然ですからね…それより、ソル。いったい何時になったらわたしと勝負していただけるのです?」
腰に携えた柄に手を添えながら問う彼に、ソルは息を吐いた。答えるのもばかばかしいと前を行く。
「カイちゃん、まだやってるの?」
「彼が本気で戦うまでわたしはあきらめませんよ」
もうこの2人に挟まれるのは嫌だ、とがっくりとアクセルは肩を落とした。事情を知っているだけにどうすることもできない。せめて気晴らしができればとソルの後を追いかける。
見たことのない平原に、ちらほらといる獣。問答無用で襲いかかって来るということは、ギアなのだろうか。
「せめてもとの時代だったらな~」
今が西暦何年なのか。元いた時代より未来か過去か。それによって行動も変えなくてはならないのに。難しいことはやめやめ、と首を振りふと高台を見つけた。
「アクセル、あそこで聞きましょう」
「そうだな。旦那ー行くよー」
「……」
走ってきた獣を一瞥したあと、ソルは2人と共に高台へと足を向けた。
高台には神父がおり、奥には女神らしき像が祭られている。
螺旋状の階段もあって外が見られるようになっているようだ。
「これはこれは。旅の方ですか?」
「ええ、まあそんなところです。変なことをお聞きしますが、現在の暦をお教えいただけますか?」
神父が尋ねてくるとカイが問いた。信仰しているものがたとえ違えど似ているな、とそれなりの態度を示すと関心したように神父がおかしな質問にも丁寧に答えてくれた。
「ありがとうございます」
「狭いところですが、どうぞごゆるりとなさってください。マーテル様は旅人を祝福してくださいますから」
「はい」
あまり、けれども一歩ひいたところにいたソルとアクセルの元へ行き、聞いた時代を話した。
「聞いたことないな~…だとしたら未来?」
がくりと肩を落とすアクセルに、険しい表情のままのソル。
「いえ…未来よりももっとややこしいことになっているかもしれません」
顎に手を沿えるカイに、ソルも同意を示す。
「どういうこと?」
「マーテルという名前は聞いたことがありません」
***
別れる前に各地を訪れようと提案したのは他でもないロイドだった。
世界が統合されて位置が大幅に違っていても、またこのメンバーで集まるのは難しいだろうとレアバードを操縦したのだ。その中で訪れた塔のひとつ。
2階の宿泊所は変わらず、神父たちも歓迎してくれた。狭いのもご愛嬌、と仲間の誰もが妥協している。
「えーと、あとはそれぞれの場所に寄ればいいんだよなっ?」
地図を広げ、ここやここは寄ったと言い合えばダンジョン以外がすべて埋まった。これ以上伸ばすのもはばかれるため、翌日からの行動を決める。
「あたしは先に帰らしてもらおうかねぇ。あんまり村のみんなを待たせちまうのも悪いし」
「私も会社の件があるしな…」
しいなとリーガルの言葉にロイドは頷き返す。頭領として会長として、責任がある者が長く離れているのはよくない。よくは知らなくとも「リーダー不在は不便」というのは分かっているつもりだった。
「それじゃあ今日は備品をチェックして、夕方まで自由行動にしましょう。不足しているものは明日にでも補充できますからね」
「…あれ、先生。何か聞こえませんか?」
『え?』
リフィルの言葉にロイドとジーニアスがばんざいをするも、コレットが耳をそばだてる。彼女以外が目を点にした。
続く。
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スパリン大好きで初代も好き。ブロードキャスト(Blaster)/ブロードブラスト関係は俺の嫁!! ←
最近はTOS熱。061,614派。