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小説置き場ー。
カテゴリ名通り、
「TALEIS OF SYPHONIA×○○」
のコラボw
時間軸としてはED後。ラタ無視つーか現時点未プレイ未視聴だし。
腐要素有~。
話が思いつくものに限り書いてきますよ。
…TOS初小説はTOW2のだから、GGよりはマシ…か?(聞くな)
TALEIS OF SYPHONIAxGetBackers♪
時間軸は原作最終回後っぽい。復活回未読なんだZE! ;
新生VOLS(ボルツ)が統率しているとはいえ、まだ完全には制圧――まとまってはいない。
無限城の最下層、ロウアータウン。
マクベスは着けていたゴーグルを外し、朔羅が持ってきてくれていたティーカップを手にした。
少し冷めた紅茶に苦笑しつつ、いじっていたパソコンのキーを押す。
ヴィン、と音を立てロウアータウンに設置した監視カメラの映像が浮かび上がる。どこもかしこにもある、というわけではないがほんの少し、本気を出せば彼にとって最下層全域を見渡すことは可能だ。負担が大きいため、非常時以外はしないのだが。
「ん…?」
かたん、とまたキーを押す。画面の1つが大きく映し出される。
そこに映っていたのは、VOLSの傘下にいないもしくはいたとしてもその地位を利用しているであろう、ジャンクキッズの男数人。
うつぶせに倒れているが、ぴくぴくとまだ動いている。争いがあった、とは聞いていない。
どんな小さないざこざでも、無限城という場所は相も変わらず危険な場所だ。1ミクロンも逃してはならない。
「…十兵衛、俊樹」
「…ここに」
少年が呟くと、音もなく長身の男性2人が姿を現した。
「Bブロックエリアにいって調べてきてくれ」
***
十兵衛と雨流が向かったエリアでは血を流しつつも、痙攣(けいれん)している男達が変わらず倒れていた。中には気絶している者もいる。
肩膝をつき、十兵衛が見ればさっくりと傷付けられている者が数人。雨流が辺りを見回せば、壁に激突して気絶している者やカマイタチにやられたのではないかというほどに切り傷だらけの者もいる。
「これは、刀傷、だな」
「やはりか。こちらもそうだが…カマイタチにしては連続でやられているな。――掌術でもこれは無理だ」
「ゲン殿の所へ行こう。命があるだけマシと思え、お前達」
ぐう、と痛みを訴えるジャンクキッズ達にゴーグル越しに一瞥する十兵衛。それに対して雨流は苦笑する。このサムライは出血が酷い者には止血をしたり、痙攣する者には麻酔となる箇所に針を打ち込んだりしていたのだ。
「さすが筧針術の息子だな」
「医者として放っておけないだけだ」
それでも、と雨流は気を探る。確かに人がいた、ジャンクキッズに襲われ返り討ちにしてやった剣術の使い手が。マクベスが気づくまでに時間があったとはいえ、どこに隠れたのか。手加減しているのは慈悲なのか、それとも…。
(考えても仕方が無い、か…)
踵を返し、雨流も先を行く十兵衛を追った。
***
2人が調査に行っている間に、少年王と呼ばれる彼はお得意のデジタル機器で情報収集をしていたらしい。
「ご苦労様。俊樹が見たカマイタチのような切り傷を持つジャンクキッズ、他にもいてね。怖気づいて逃げ出した1人が、不思議なものを見たって言ってたよ」
VOLTSに入っていなくても、その手に強いものはごまんとおり、またVOLTSにもその手のものはいる。
ロウアータウンを統率、一任されているマクベスに伝えようとするのは信頼の証だ。そもそもVOLTSに上下関係はほとんどない。力量が、そうさせているだけにすぎない。
「緑色の光に包まれたと思ったら体中に切り傷を受けた、地面が割れたかと思えば岩が生えた…火の玉がいくつも飛んできた、ってね」
カタカタとキーボードを打ち、画面のひとつを出すマクベス。
方陣のような模様が描かれた場所から、彼が言ったような映像が映し出される。
「これは僕がシュミレートしたものだよ。実際はどうなのか分からない。ただ、こういったモノは“彼”しか分からないだろうね」
情報によれば2人組みの男だったという。剣を携えていたらしいが、一瞬の出来事であやふやな記憶に過ぎないとも。
「マクベス! ああ、2人ともいたんだ、よかった!」
「レン、どうかしたのかい?」
「治療してたヤツから、聞いた。襲いかかって返り討ちにあったってさ。自行自得だよな。で、そいつらは2人組みの男で、1人は剣と盾。もう1人は二刀流だってさ」
駆け込んできた赤い髪の子に、マクベスは続けてと促す。
「茶色い髪と赤い服を着たのが二刀流、赤くて長い髪の奴が変な技使ってきたってさ。…オレも髪、伸ばそうかな…」
最後の方はぽそりと呟いた子に、少年王はくすりと笑い、長身の男2人を省みた。変わらず立っている彼らに目配せをすれば頷かれる。
あとは何も言わない。頷き返せば2人はその場を立ち去った。
***
おかしい。
どう考えても、あそこは無かった場所だ。
「街中、だよな。で、なんで襲ってくるんだあいつら…」
疲れた~、と腰を下ろしたロイドに周りを見ていたゼロスが振り返った。
「最初は金目的だったみたいだけどな~?」
「だからってお前を女と間違うか? ふつー」
「それだけ俺さまが美しいってことでしょ? でひゃっひゃひゃ」
はあ、とため息をつけば人の気配がないことに心落ち着く。
エクスフィアを探す旅に出て、地盤が緩んだ穴に落ちたと思ったら見知らぬ街にいた。助けようとしたゼロスまで巻き込んでしまったのは悪いと思いつつ、彼の技に助けられているのは事実だ。
シルヴァラントにもイセリアにもない、巨大な建物。廃退しつつも人が住んでいそうな住居。だが、メルトキオの貧民層のように、貧しいと思える姿形(なり)をしている人々がふらふらと歩いていたり、先ほどのようなごろつきが出たりとせわしない。
世界を統合しても、こんな場所は今までになくあきらかに世界が違っていた。
「とりあえず、さっさとこんな場所おさらばして、ここがどこなのか調べないとなー」
「へ? ここで調べたらいいんじゃないのか?」
「…ロイドくん。あのねー、俺ら襲われたのよ? そんな場所ですべての情報が真実とは限らないでしょーよ?」
そうだった、とロイドは手を握った。ここが決して居心地のいい場所ではないことは確かだ。だとしたら、裏取引などで騙されてしまうかもしれない。
立ち上がり、歩き出そうとした時だった。視線を感じて後ろを振り向けば何かが光った。
***
「気づかれました」
しまった、とマクベスは口を結んだ。
「うっそ、マクベスの監視カメラが気づかれるなんて!」
「ボウヤが油断してただけじゃねーの? …こりゃ手ごわそうだな」
慌てる様子の金髪男性に、煙草に火をつける黒髪男性。
「蛮ちゃん、よく分かるね」
「ま、俺さまにゃかなわないだろうけどな」
「2人が歩き出しました。それにしても…独特の服装ですね。まるでゲームの住人のようだ…」
カタン、とマクベスがキーを押した。数多くの画像に2人組みがあらゆる角度で映る。
「で? パソコン小僧。どっちが不思議な技使うって?」
「長い髪の方だよ。話によれば、剣からも火と雷を放つという」
「雷? 剣から雷なんて出せるの?」
「普通は出せません。しかし銀次さん。彼の持つ剣が金属であり、なんらかの形で出しているのならば、理論上は可能です。ですが、これまでのことを考えるとその考えは捨てるべきでしょうね」
銀次は腕を組み、首をかしげた。蛮はかけている紫のサングラスを押し上げる。
理論上で不可能な技。
「…特別料金で、引き受けてやる」
「頼むよ、GetBackers」
続く!(笑)
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スパリン大好きで初代も好き。ブロードキャスト(Blaster)/ブロードブラスト関係は俺の嫁!! ←
最近はTOS熱。061,614派。